2017年10月20日金曜日

森下幹人がおすすめしたいジブリ映画

映画が大好きなのでジャンルに関係なく多くの作品を見ていますが、私森下幹人がおすすめしたいアニメ映画作品の一つに「もののけ姫」があります。もののけ姫は日本人なら誰もが知ってるかもしれないジブリ映画ですが、ジブリ作品の中でも特に深いテーマを持つ作品だと森下幹人は自負しています。

最初の場面では人間の銃によって撃たれたイノシシが祟り神となり、遥か遠くの国までやって来ます。そこで一人の若者アシタカによって撃たれるわけですが、村の長老は災いをもたらしたそのイノシシに対し、神として崇めこの地に塚を築くと約束します。

人間に恨みを持ち荒ぶる存在となったイノシシですから、もはや人間の敵と言え、そのような存在を神として葬ることは一見矛盾しているようにも思えますが、これこそが昔から日本に根付く独特の思想の一つです。海外では亡くなった人や敵を神として祀るという風習がほとんど無いため、日本ならではの文化を垣間見ることができます。

アシタカが村を去る場面も必見です。カヤという女の子はアシタカを「兄さま」と呼んでいますが、実はカヤはアシタカの妹では無く結婚を約束した許婚で、別れ際に玉の小刀を渡すのがその証となっています。最終的にサンに対して共に生きることを約束するわけですから、その後の展開を考えるとアシタカもなかなかの男かもしれません。

他にも製鉄場として知られるタタラ場や、その裏で銃を製造するなど、もちろんほとんどがフィクションですが、日本の歴史の中であまり日のあたらない部分を取り上げており、何度見ても興味深く見ることができる作品と思います。