2016年2月14日日曜日

森下幹人が衝撃を受けた映画作品は

森下幹人が衝撃を受けた映画作品のひとつに、ミンボーの女があります。
伊丹監督の女シリーズなわけですが、この作品は民事介入暴力を取り扱った作品で暴力団はこのような手口を使って一般人を強請ったりしているのかということを知らしめる作品であり、コミカルタッチながらも恐ろしさを感じるものがありました。
基本的には伊丹作品ですから終始笑える内容だったりするのですが、実際にこのようなことが暴力団の手によって行われているということを考えると、笑い話ではないなと思ったのです。
日本のヤクザ映画というのは、ヤクザを賛美するような作品が多いのですが、ミンボーの女に関しては全くの逆であり、暴力団の素のままの姿が描かれていて、ヤクザは庶民の味方などではなく敵だということがはっきりとわかることができます。
伊丹作品というのは堅苦しい話題をこのような面白い映画作品に仕立て上げて、見る人に考えさせてくれるので本当に楽しいものばかりです。

考えさせられる映画ではあるのですが、余計なことを抜きにしてみている分にも面白くてヤクザ役の俳優さんたちの演技も様になっていますし、主人公の宮本信子さんの演技も相変わらず素晴らしいものであり見ていて退屈をするものではありません。
ラストにはしっかりと爽快感があって楽しいものであり、見終わったあとに満足感を得ることができます。
映画となると洋画ばかりがクローズアップされますが、森下幹人は邦画も好きです。