2018年3月5日月曜日

森下幹人が最近見て震えた伊丹十三の映画

伊丹十三の映画はいろいろ見ているのですが、ミンボーの女は見たことがありませんでした。
作品があるのを知らなかったわけではないのですが、見ようと思ったら置いていなかったりして見る機会がなかったのです。
先日、今度は何を見ようか近所のレンタルDVD屋をみていると、ミンボーの女が置いてあったので見てみたところ、伊丹十三の映画らしくコミカルな感じでありながらリアルな内容に震えました。

脚色をしている部分はあるのでしょうが、警察が介入できない範囲で脅してくるヤクザのやり方はとても恐ろしいものがあり、現実的にこのような被害にあっている場所もあるのではないかと思うと、改めてこの作品の凄さと伊丹十三の凄さを実感することになったのです。

この映画を上映したことで、伊丹監督が暴力団に襲撃されたという話もありますから、それが事実とすればミンボーの女の内容は間違っていなかったということであり、このようなやり口があることを森下幹人ははじめて知りました。
怖いと感じさせる一方で最終的にはしっかりと暴力団を撃退する内容になっていますから、それを考えると見終わった後の爽快感はある作品だと森下幹人は思います。

ストーリーもしっかりとしていて面白いのですが、それだけでなく俳優の演技も非常に優れていて、迫真の演技が見ていて引き込まれます。
映画としての基本部分が良くできているのが、伊丹映画の大きな特徴であり、安心して楽しむことができるのが嬉しいところです。