2016年5月28日土曜日

森下幹人がついついスーパーに行きたくなった映画

森下幹人が最近見て、ついついスーパーに行きたくなってしまった映画作品にスーパーの女があります。
伊丹十三のマルサの女から続く、女シリーズのひとつなのですがこれは寂れたスーパーを立て直すというのが主題の作品で誰でも身近な存在の話であるためとても感情移入しやすく楽しいものです。
マルサの女の場合には、サラリーマンであれば脱税と言ったものが身近ではなく一見すると難しそうな内容に思えてしまって敬遠しがちなのですが、スーパーの女に関しては誰でも知ってる身近なスーパーの話ですからタイトルからしてもわかりやすくすんなりみることが良いですね。
初めて伊丹作品を見る人でも楽しむことができますし、女シリーズを見たことがある人ならより一層楽しむことができるのはポイントが高いです。
マルサの女では上司と部下の関係だった宮本信子と津川雅彦がこの作品では、対等な立場になっていたりするのが面白くてその辺のところを考えながら見てると面白いです。

ただ、途中までは面白いのですが終わり直前のカーチェイスシーンなどは伊丹作品らしくないかなという感じがあります。
伊丹十三としてはエンタメ色を少し強めに出したいと思ったのかもしれませんが、森下幹人的にはらしくないなと感じてしまい蛇足のように思います。
これはあくまでもある程度いろいろな映画を見ている一人の意見であり、一般人受けを狙うのであればこのような手法もありなのかなとは思ったりもします。