2018年6月21日木曜日

森下幹人と夏の前に観たい映画3

夏をモチーフ・舞台にした名作映画は多いですが、まだ観ていない映画も実は多いのでしょう。
映画通を名乗っている森下幹人なので、おすすめの映画を誰かから聞かれたとき、すっと答えられるようにはなりたいですね。
というわけで、今は夏に備えて、夏映画をチェックしています。今年公開の映画ではなく、少し昔に公開された名作映画をチェックし、
自分の見たい時に、夏に思いをはせながら観る、というのがあっています。

さて、今回はちょうど10年前の6月に公開された夏映画「歩いても 歩いても」の紹介でもしようと思います。
「誰も知らない」という映画のタイトルを聞いたことがある人も多いと思いますが、その名作を生んだ監督の作品です。
ノスタルジックな作品かな?と思っていた森下幹人ですが、日常映画なのに、なぜかどこか焦燥感を孕むような映画でしたね。
特に何か大きな事件が作中で起きるわけではありません。ある家族の2日間の日常なのですが、それが非常にリアルであり、
コミカルに描かれている部分もありますが、切なくもなりました。
役者さんも素晴らしく、樹木希林さんとYOUさんの他愛のない会話もまさに家族という感じでした。
実家に帰ろうかな、と思えるような映画でもあり、なおかつ、実家での人間模様を事細かにリアルに描かれていることで、
なんともいえないやりきれなさ、難しさも考えさせられましたね。
ドカンと大きいことは起きないとはいえ、ホラー映画でもないのに、ほんの少し人間の怖さも感じる作品でした。

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