森下幹人は大学を卒業してから、某企業に入社しましたが、そこで仕事を教えてくれた直属の上司はとても明るい性格の女性でした。
結婚して子供を3人育てている母親でもありましたが、仕事が忙しくても文句も弱音もはかないので、人間として素晴らしい人だと尊敬していました。
そんな上司と忘年会で偶然に隣の席になったとき、バブルの時代はもっと羽振りが良かったんだけど、忘年会も割り勘になったと嘆いていました。
よく話しを聞いてみると、彼女が大学生だったときにちょうどバブルの時代だったようで、大学生ながら外車に乗ってブランドのスーツを着ていたということでした。
今でも女子大生はブランドバッグを持ってお洒落を楽しんでいますが、外車にブランドスーツというのはバブルならではだと感じました。
あまりにも彼女がバブル時代は良かったと話すので、バブルとはどんなものだったのか気になるようになりました。
森下幹人の友人に聞いても、バブルという言葉は知っているけれど詳しくは知らないという答えばかりだったので、バブル期に製作された映画を見ることにしました。
そうしたら無駄だと思えるくらい製作費用をかけた映画が多数作られていて、サスペンス物なのにわざわざ外国でロケをしたり、爆弾を使ったシーンはビルごと吹っ飛ばすなど惜しみなくお金を使っているシーンが多いことがわかりました。
製作費が莫大だったもののヒットしない作品が多かったと後で知りましたが、バブル期に製作された映画は夢があると感じました。